Autodesk EAGLEでプリント基板を設計し,中国の格安プリント基板製造業者であるSceeedのFusion PCBで発注しました。

1. 基板を設計する

今回設計したのは,次回の仙台知能ロボコンで使用する予定のマイコンが載った基板です。主制御用のdsPIC30F4013と,無線通信制御用のESP-WROOM-32の開発ボードNodeMCU-32Sの2つに加え,デバッグ用のI²C接続LCDモジュールAQM1602Yを載せたB基板サイズに合わせた基板です。初めて作ったので,詳しい人から怒られてしまいそうな回路図ですが……(許してください)。
スクリーンショット (86)


2. デザインルールのチェック

設計が終わったら,その基板がFusion PCBの満たす設計になっているかをチェックしましょう。EAGLEの機能で確認できます。デザインルールはこちらからダウンロードできます。EAGLEのdruアイコンをクリックし,Loadからダウンロードした.druファイルを選択,Checkで実行されます。条件を満たさないエラーがあると,右下にウィンドウが表示されます。なお,Autorouter機能で自動配線する場合は,先に.druを読み込ませておく必要があります。

3. ガーバーファイルを出力する

デザインルールのチェックが終わったら,ガーバーファイルを出力しましょう。ガーバーファイルとは,簡単に言えば基板工場で使用される設計図のようなものです。外形,シルク,トップ面,ボトム面…と各レイヤーに分かれており,EAGLEの標準機能で出力することができます。 スライド1

⚠シルクに抵抗値など "Value" レイヤを印刷するには?

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上の画像のように, "Top Silkscreen" のレイヤに "tValues" レイヤを追加します。裏面も "Bottom..." で同様です。

4. 発注

今回はサイズが95*72と100*100以内のため, $7.9基板セールを使いました。信頼度の高いOCS配送が$5で選択できるので,5枚で十分な方はかなりお得です。というか公式で「配送が不安定です」と断言されてしまうSingapole Postって頼む人いるんですかね。今回はPayPalで支払いましたが,PayPalの外貨手数料よりも各クレジットカード会社の外貨手数料のほうが一般的に安いので,ドル支払いを選択すると若干節約できます。2020/01/02に発注して,製造が3-4 Days,配送が3-5 Daysの表記でした。
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5. 届いた

2020/01/10に届きました。表記通りに届いてよかったです。基板はこんな感じ。実装はまだしていませんが今のところ間違いもなく,シルクも読みやすくていい感じです。
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