3Dプリンタを使うのには当然スライサソフトが必要です。部活にはQIDI 1という3Dプリンタが設置されており,専用のスライサであるQIDI Printというソフトがあるのですが,これをインストールするのに少々手こずったので書いておきたいと思います。

1.症状

・インストーラが途中で落ちてしまい,インストールが完了しない。
・アイコンが出現するものの起動しようとすると "Python error in main sprict" という内容のエラーダイアログが表示される。001
さて,インストーラの挙動を細かく観察してみると,「メ」と表示されたときに必ず落ちていることがわかります。文字コード関連のバグのようです。

2. とりあえずサポートに連絡

QIDI Tech Supportと何度かメールのやり取りを繰り返し,英語版のインストーラを送ってもらいました。これなら行けるだろう。しかし,結果は同じでした。どうすればいいんだろう……。

3. Windows側の設定

実は,WindowsにはUnicodeに対応していないソフトを別の言語で動かすという機能があります。これを設定します。

1. 設定 > 時刻と言語 > 言語
2. 管理用の言語の変更
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3. 「システムロケールの変更」をクリックして,「英語 (米国) 」に変更します。
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これで設定は完了です。あとはインストーラを管理者権限で実行すればインストールできます。

公式サイトのインストーラより,送ってもらった英語版のほうがいいみたいです (インストール後は,設定で日本語に変更できます)。

QIDI Techさんの許可をいただいたので,リンクを掲載します。
英語版インストーラのダウンロードはこちら↓
Download for Windows


追記: インストール後にシステムロケールの設定を日本語に戻さないと,様々な場所で文字化けが発生します。

バージョン5以降のQIDI PrintはCuraベースなので使いやすいですね。日本語も表示されるし,細かい設定まで手が届くし。それ以前のものは使えたものではありませんでしたが。
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